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キナリア下院議長ら訪日=経済関係再活性化を討議

ニッケイ新聞 2008年1月25日付け

 二十二日付け上院通信によれば、アルリンド・キナリア下院議長ら議員団八人が二十二日から米国と日本を訪問に旅立った。
 同議員団は米国での日程を終えた後、二十八日に東京に到着し、皇居で天皇陛下に謁見するのをはじめ、河野洋平衆院議長、江田五月参院議長とも懇談する予定。百周年を機にした、二国間の相互関係を深めることを目的に、特に経済分野での再活性化を討議する。
 一行はブラジル人の多い静岡県浜松市の鈴木康友市長、京都府の山田啓二知事とも会合を持つ。それに加え、ホンダでロボットのアシモを視察し、広島の平和記念資料館にも訪れる。
 労働者党(PT)幹部のルイス・セルジオ下議は「日本との関係は米国同様に非常に重要。文化的な絆だけなく、経済的にも再活性化させる必要がある。在日ブラジル人労働者の扱いについても議題にのぼるだろう」と同通信に語っている。
 飯星下議はニッケイ新聞の取材に応え、「百周年がとっかかりだ。進行中の幾つかのプロジェクトや式典を日本側に紹介すると同時に、日本の政治家との強いつながりを作りたい」との抱負を語り、「最も注目されているのは両国間の年金通算協定に関する話合いだ」とのべた。
 一行は二月四日まで滞在し、六日開会する本会議に合わせて帰伯する。他にネルソン・マルケゼリ下議、ジョゼ・カルロス・アラウージョ下議、ジューリオ・デレガード下議、マルシオ・レイナルド・モレイラ下議、レナート・アマリ下議ら合計七人が参加。