ニッケイ新聞 2008年1月29日付け
ブラジル貿易量の二六%を扱うサントス港は移民として来た人々にも懐かしい場所の一つ。通関後、奥地への鉄道に乗った人は国籍を問わず多い。この鉄道の存在とクンビッカ、コンゴーニャス、ビラ・コッポスといった飛行場へのアクセスが可能という条件がサントス港の重要性を高めている。二十六日に市制四六二年の記念日を迎えたサントスは、市街地の改修、活性化により、映画やテレビの録画撮りにも利用されている。海岸や港、古い町並みにサッカーチーム。自然にも恵まれた町を市民たちは愛し、誇りを持っている。
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二十五日に南極を訪問した国会議員一三人が悪天候のため、戻ってこられなくなっている。南極調査隊や海軍などの視察のために訪問したものだが、濃霧で飛行機も着陸できない状態という。海軍は天候の切れ目を縫って、二十八日に救出作戦実行の予定というが、この新聞が皆様のお手元に届くころには議員諸氏は大陸の小部屋から開放されているだろうか。
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二十六日夜、サンパウロ市タツアペ地区で、猛スピードで走っていた乗用車が仕事帰りの四二歳の男性をはねたばかりか一〇〇メートルほど引きずり、転倒して止まった。時速一〇〇キロは出ていたというが、立ち木二本もなぎ倒した車は無残な様。はねられた男性は即死。残念ながら、交通事故による死者は増加傾向。
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二十七日はカーニバルのデスフィーレ前最後の日曜日。サンバ会場や練習場などで踊る人々や衣装の仕上げに忙殺される人々。場所によっては不眠ゾーンができている。カーニバルのせいで前倒しになった中国の正月の祝いなど、ブラジルはカーニバルで始まり、カーニバルで終る国。