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図書無料貸し出し拡充=岩手県人会総会で報告

ニッケイ新聞 2008年1月29日付け

 ブラジル岩手県人会(千田曠曉会長)の定期総会が二十日、サンパウロ市リベルダーデ区の同会会館で開かれ、〇七年の事業報告と今年度の事業計画案が報告された。会員やその家族など約八十人が集まった。
 今年創立五十周年を迎える同県人会は六月十五日、文協大講堂で記念式典をおこなう。県関係者一行や地元報道関係者、賛助会員の訪伯が検討されている。同時に母県からの芸能使節団による郷土芸能記念公演を予定する。
 また訪伯団の滞在にあわせて、同県出身で第三代駐伯杉村濬日本国公使の披露墓参をおこなう計画。同墓碑は現在、整備がすすめられている。さらに、パラグアイやニューヨークの県人会代表者を交えてのサミット開催も案にあるという。
 同県人会独自の無料貸し出し図書サービスも、会員や地域日系人の利用者が増大。昨年は毎月二百人以上が利用。多い月には八百冊以上を貸し出していると報告された。
 また今年度の会員費も、据え置きの年間七十五レアルとした。千田会長は「今年も財政的に大変な会員の方は払える分をいただければ」と話し、会費の銀行振込の利用も呼びかけた。
 総会後の昼食会では持ち寄りの手料理に舌鼓を打ちながら、会員らは親睦を深め合っていた。