ニッケイ新聞 2008年1月30日付け
去る十四日から二十日までブラジルに滞在していて、日本ブラジル百周年のオープニング・レセプションや日本ブラジル交流年オープニング・セレモニーなどに出席していた木村仁外務副大臣は、十七日に出身地の熊本県文化交流協会を訪れた。
午後七時に訪れる予定だったのだが、時間が早くなり午後六時半に到着した。福田康雄同協会会長は開口一番「やっとるばな(心配いらん)」と熊本弁で話し掛けた。
副大臣は同協会の会館を訪れ一通り見学した後に、時間があるため同協会関係者と会談を行った。加えて、十月に行われる熊本週間の説明を行い、参院選挙までも話題が進んだ。また、熊本県の財政状態は大変だった。
副大臣は「財政が縮小して大変だが、これからは人物交流をしないといけない。活性化させなければ」と力強く語った。この提案に対して、福田会長は「国会サイドから(熊本県庁に対して)はっぱをかけて欲しい」と接に願った。
この他、財政の話にもおよび、福田会長は「県からの助成金は七十二万五千円に減らさせたので、助成金のカットを止めて欲しい」と副大臣にお願いしたところ、「知恵を働かせます。ここであまり大きなことは言えないので」と苦笑いを浮かべながら話した。
副大臣は午後七時半までの予定時間を超え、四十五分まで話を続けた。副大臣は今回の会談を終え、「どういうところに熊本県との絆を感じたか」との質問に対して、「これだけ多くの熊本県出身者と話ができたから、熊本県との繋がりを接に感じた」と満足そうな表情を浮かべていた。