ニッケイ新聞 2008年1月31日付け
パスコア(復活祭)は年によって日付が変わるが、今年は三月二十三日。ウサギや玉子、コロンバなど、チョコレートを使ったお菓子が出回る時期でもある。
この時期の一時雇用は五万五〇〇〇人の見込みと二十七日のフォーリャ紙が報じたが、二十九日のエスタード紙には、米国のチョコ会社ハーシーのブラジル子会社とバウドゥッコやヴィスコンティで知られるパンドゥラッタ・アリメントスとがジョイントベンチャーを設立することを二十八日に発表と伝えた。
ハーシーは米国では三五%のシェアを持つが、ブラジルでは三%にも満たず、年商も八〇〇〇万レアル。課題は市場開拓と販売網の構築だった。その点、パンドゥラッタは国内全域に一三万カ所の販売拠点を持ち、年商は一〇億レアル。世界第四位の市場を持つブラジルチョコレート業界で、クラフト、ネストレ(両社で八〇%のシェア)に伍して行くための重要なジョイントといえる。
今回の同意により、パンドゥラッタはハーシーのブラジル子会社の株式四九%を保有することになる。