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気を引き締めて100周年に=南青協総会=盆子原会長を再選

ニッケイ新聞 2008年1月31日付け

 南米産業開発青年隊協会(南青協)の定期総会が十九日午前、サンパウロ市のブラジル東京農大会館で開かれ、約三十人が出席した。役員改選で盆子原国彦会長など現執行部が再選されたほか、百周年に向け、南青協としても記念事業を検討していくことを確認した。
 冒頭、先亡者に黙祷を捧げ、隊歌を斉唱。続いて昨年度の経過報告をした盆子原会長は、南米産業開発青年隊長をつとめた進藤次夫さんなど、昨年死去した協会関係者を偲んだ。
 会ではこれまでに六十五人、約二〇%の隊員が亡くなり世代交代が進んでいる。会長は「親睦会として夫人や家族にも積極的に参加してもらい、ひとつの青年隊家族として続けていきたい」と決意を新たにするとともに、「昨年は(〇五年の)青年隊渡伯五十周年式典が終わって気の抜けたような一年でしたが、今年は百周年。気を引き締めてやっていきましょう」と出席者に呼びかけた。
 会長からはほかに、青年隊創立に携わった故・下元健吉コチア産組専務理事の名を冠した州立ケンキチ・シモモト学校(コチア市)の成績優秀生徒に辞書を贈呈したこと、同協会が寄贈した下元氏の胸像の管理が同校によって行われていることも報告された。
 パラナ支部の坂本円二さん(八期、クリチーバ在住)が同支部新年会の様子、同州チバジで開催予定の総会の件について紹介。
 続いて行われた出席者による意見交換では、投票権を隊員本人に限らず家族で一票とすること、編集中の五十周年記念誌への寄稿を呼びかけていくことなどを確認。月例会の活性化や、会報を現在(三カ月に一回)より多く出してほしいという声もあった。
 このほか、日本移民百周年への参加、南青協としての記念事業について、戦後移住五十周年の時に行ったように記念植樹を実施する案が出された。資金面の問題など今後の月例会で検討していくことになった。
 当日は役員改選も行われ、盆子原会長を再選した。他の役員は次の通り=【副会長】早川量通、楢崎静雄(パラナ支部長)、【会計理事】長田誉才、【書記】加藤武男、【監事】曽我義成、【顧問】牧晃一郎(敬称略)。
 総会後は出席者で記念撮影。続いて新年会が開かれ、食事を囲み午後まで歓談した。会場では、南青協が百周年協会から購入した記念バッジが出席者に配られた。