ニッケイ新聞 2008年1月31日付け
アジェンシアJBによれば、今月行われたアルゼンチン政府による高速鉄道の入札発表ではフランス企業が勝ち取った。ブエノスアイレスとコルドバ、ロザーリオをつなぐ。総工費は十四億八千万ドルとブラジルの十分の一程度だが、地続きの隣国ゆえに多少ならぬ影響があるともいわれている。もし、ブラジルでも同じ仏式が採用されれば、南米大陸の二大大国である亜伯両国をつないだメルコスール高速鉄道網の誕生か?!
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先週末、リベルダーデで旧正月を祝う春節が伯中青年会議所主催で行なわれ、多くの人で賑わった。ブラジル日本移民百周年協会も大鳥居近くにバンカを出店し、百周年Tシャツを販売。しかし、ボランティアらしい若い売り子らの格好を見ると、春節を祝う赤いシャツに中国風の紙の帽子、チャイナ服姿…。これでは日本が中国の一部と思われても仕方あるまい。日本文化継承を標榜するならば、内部から意識を徹底させるべきではないか。もっとも、連絡もまともに出来ない同協会事務局では、土台無理な話か。
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北海道協会が来月十日に主催する雪だるま祭り。祭り当日で雪は溶けきってしまうだろうが、そのまえにウイスキーと雪を割って一杯飲もうなんて声もあるとか。遠い故郷の雪で飲むウイスキーは美味しいこと違いなく、そうした楽しみ方もおもしろい。