ニッケイ新聞 2008年2月2日付け
一月三十日にゴイアス州南部アポレーにあるエスポーラ水力発電所のダムが決壊し、広大な地域が水没したことが三十一日アゴーラ紙ならびに一日のエスタード紙に報じられた。
決壊したのはコレンチス川に設けられた高さ四五メートル、全長一・五キロのダムで、ダムから六〇キロ地点の橋一つが崩壊。少なくとも六つの農場が水没し、二つの橋も基礎部分が危なくなっている。
連邦道路警察では上空から観察しながら、道路迂回などの処置を取っているが、現地では一時間に一〇ミリから一五ミリの雨が降っていたといい、急激な雨による増水でダムの出水量が上がったことが亀裂を生み、決壊につながったものと思われる。
現時点では、水かさも多く、水の力に抗する方法が見つからない状態で、被害総額もつかめていない。消防によると、人的被害は出ていないという。