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移民100周年の記念句集=ぶらじる川柳社が発行

ニッケイ新聞 2008年2月2日付け

 『移民百周年記念句集』(〇八年一月)が、出版された。ぶらじる川柳社(柿嶋貞子主幹、編集人)の発行である。
 全伯から百二十人が投稿した。吟社別に編集され、顔写真とともに二十句ずつ収録されている。故人九人の遺作品も含まれている。吟社名をみると、サンパウロ新生吟社、ロンドリーナ親和川柳吟社、ロンドリーナ女流句会、グァラサイ新光吟社、オザスコ聖西吟社、クリチーバ川柳会、アプカラナ双葉川柳会、ローランジャ川柳会、ビーラフォルモーザ柳和会、ドラセナ吟社、レジストロ茶の会句会。
 柿嶋編集人によれば、ブラジル川柳社の合同句集は、今回で六回目。第一回(五四年)発行の第一回句集の投句者五十二人のなかで今回名がみえるのは瀬古義信、森山天拝、上野明星、塩飽博柳の四氏。「半世紀の流れの深さがしみじみと思い遣られる」といっている。
 それでも、柿嶋さんは「ブラジルでは唯一の柳社(ブラジル川柳社)を根拠にして、百数十人の人たちが川柳愛に結ばれ、それぞれの支部吟社で活躍しているのはたいへん心強い」と編集の序に書いている。