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サンバ=パレード隊が本格競演=会場を揺るがしたガビオン隊=移民100年記念し笠戸丸も登場=生憎の雨にひるむことなく

ニッケイ新聞 2008年2月5日付け

 二月二日夜、サンパウロ市サンボドロモ特別サンバ・パレード特設会場では、他州に先駆けて、特別九部隊のパレードが行われた。真っ先に登場したのが、サッカーのコリンチアンス・クラブのサポーターで結成するがビオインス・ダ・フィエル・チームで、その名の通り、象徴である鷲を先頭に押し出して、熱烈なパレードを展開。観衆は、興奮のるつぼと化し、アニェンビーの特設会場は熱狂の場となった。
 スペシャル・グループによって競われるサンバ・パレードは厳しい規制が設けられており、パレード時間も六五分と規定されている。ガビオインス・チームは二二時五五分に出発し、六五分間でパレードを終えた。先発コミッションの紹介で花火が打ち上げられる予定だったが、故障で不発となり、不本意な結果となった。それでもチームのメンバーは今年は優勝だとの強い念願を抱いている。
 二番手として登場したのがトゥクルビー・チームで総勢三二〇〇人のメンバーでソルベッテ(アイスクリーム)をテーマとして取り上げた。
 いっぽう、サンバの本場とされるリオ市のサプカイ会場でのスペシャルグループによるパレードの競演は三日に火蓋を切って落とされた。この日、会場を興奮の渦に巻き込んだサンゲイロ隊は、生憎の雨にもひるむことなく、リオ市の伝統の美しさをテーマにパレードを繰り広げた。 
 ついで登場したポルト・ダ・ペドラは日本移民一〇〇周年を記念して移民特集を盛り込んだ。笠戸丸の山車を繰出し、着物姿の日本人を多数乗せてパレードした。