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リベイロ長官が辞任=カードの不正使用の調査進む

ニッケイ新聞 2008年2月5日付け

 黒人運動の旗手にしてフェミニスト運動の推進家でもあった、人種平等政策促進局のリベイロ長官が一日に辞表を提出、大統領が受理したことが二日付け伯字紙で報じられた。
 氏を巡るスキャンダルは政府関係者の使うコーポレートカード(法人カード)の不正使用に絡むもので、本紙でも一部報じたがフォーリャ紙は、私物の購入のみならず、休暇中のカード使用についても触れるなど、詳細解明が進められている。
 リベイロ氏自身は、カードの使用責任は自分だけのものではないとし、部下二名も罷免したが、大統領は、政府としては擁護の術もないと慰留は求めず、即座の辞表受理となった。
 政府としてはスキャンダルがこれ以上政権をゆすぶり、調査特別委員会の設置にと動くことを阻止したかった面もあり、一部にはリベイロ氏はいけにえの子羊とされたとの評もある。事件の表面化でカード使用の基準が取りざたされるなど、これまではカードの運用に基準が設けられていなかったことも間違いの元であり、もし彼女が黒人女性でなかったら扱いが違っていただろうと述べる黒人関連政策の専門家さえいる。
 これに対し、野党議員らは、「リベイロ氏の件は氷山の一角に過ぎず、カードの不正使用は政府内部に蔓延した病巣の現れ」とし、さらに追及の手を広げていく所存。ルーラ政権でスキャンダルによって失脚した閣僚は九人目となった。
 また、三日の伯字紙ではスポーツ相が自分のカード使用歴を確認し、国庫支出にあたらないと判断したものについては返金すると約束したことを報じたが、同日のエスタード紙では、カードは各部署単位で使用されていることもあり、使用実態の監査ならびに使用者の特定、各支出の適不適の判断は困難をきたしていると報じている。

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