ニッケイ新聞 2008年2月5日付け
命の危険にさらされながら安月給。給与調整を認めようとしない州政府に対する抗議行動として、リオ州軍警らがコパカバーナの海岸に、二〇〇四年から〇七年にかけて殉職した警官の人数に合わせた五八六本の十字架を立てた。
給与調整を求めたリオ州軍警の抗議行動は一月から続いていたが、最初の抗議行動は隊長の挿げ替えに終わり、それを不満とした軍警は州保安局長の交替、隊長の復帰を求めた行動を起したが、中心となったメンバーの更迭に終わった。
今回の十字架による抗議行動は、市民の理解を呼びかけようとの意図。初任給九〇〇レアル余りで、全国的にも低額、市警の最低給でさえ二三%増しであることも軍警を抗議行動に走らせている。
一番の不安は、市民の安全だが、命をかけてまで安全を守るためにも、最低の保障を求める軍警らに、州政府は市警と同じ給与は無理と回答している。