ニッケイ新聞 2008年2月5日付け
雨の被害が後を断たないが、リオ州ペトロポリス市のイタイパヴァ地区では土曜日からの強い雨で土砂崩れが起こり、少なくとも九人が死亡、一二人がケガ。事故当時は三〇分で一三五ミリの強い雨が降っていたというが、これは通常なら三週間分の雨。市長は総額一〇〇万レアルの緊急援助を決めたうえ、今日からは二〇〇人を投入して、復旧作業にあてる予定。防災担当者は新たな降雨でさらに被害が広がることを懸念している。
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国内で電気の使えない地域はまだ残っており、二〇〇四年から「全戸に電気を」との計画が進められている。北伯、北東伯の六州では特に計画実施に困難があるようだが、政府は今年、二八〇万レアルを投入し、昨年の四一%余りのピッチで計画を前進させるという。水力発電所の競売入札も予定されているが、くれぐれもダム決壊などの無いよう、政策でも建設でも綿密な計画を。
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犯罪件数の報告は、観光が資源という所では深刻。サンパウロ州でも、カラグアタトゥーバ市やサンセバスチャン市などが、調査結果に疑問ありとして抗議している。他の機関からも、実際にはもっと多いのでは、いやもっと少ないはずとの声があるようだが、先ごろの水害に泣いたペルイーベ市は、観光シーズンだというのに観光客は例年より八〇%も少ないと。自然災害も人災も、客に二の足を踏ませるには十分か。
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いっぽう、安全性のアピールにより、観光客が増えたのはサンパウロ市。カーニバル中の観光客が二〇〇五年の九〇〇〇人から昨年は二万三五〇〇人に。一〇人に二人は外国人というが、他の地域より安全というのがサンパウロ市を選んだ理由とか。今年は何人の観光客となるか。