ニッケイ新聞 2008年2月7日付け
サンパウロ市でのサンバ・パレードの華麗さと躍動感ならびに調和力などの総合的美しさを競うコンテストが、スペシャルチーム一四チームによって一日からサンパウロ市アニェンビーのサンボドロモ会場で行われてきたが、五日午前からその採点が発表され、バイ・バイ・チームが調和力で、一〇ポイントを獲得し、モシダーデ・チームが九・七五ポイントに甘んじた時点でバイ・バイ・チームの優勝が確定した。
採点の発表は午前九時半から行われた。例年だと各チームの採点監督担当者らが血眼で分析して殺気立った雰囲気となるが、今年は冷静のうちに行われた。
採点の発表の時点で、優勝の行方は二転三転していった。当初の段階では優勝候補の本命をうたわれたヴィラ・マリアがリードし、その後、ローザ・デ・オウロ、バイ・バイヴィラ・マリア、モシダーデ・アレグレなどと候補が混沌とした。
結局は、バイ・バイ・チームが王座をさらったこととなり、チームでは守護神のノッサ・セニョーラ・アシロ・ピッタに一三回目の栄光の感謝の祈りを捧げた。
総合得点では、バイ・バイとモシダーデが九〇点で同点だったが、順位決定のための調和力の採点で、バイ・バイが一〇点、モシダーデが九・七五点で優勝が決まるほどの接戦だった。前評判が高かったが僅差で三位となったヴィラ・マリアと、調和力で決定採点の末四位となったローザ・デ・オウロの得点は八九・七五だった。