ニッケイ新聞 2008年2月7日付け
昨年十一月にサンパウロ市の市立校の二年、四年、六年、八年生を対象に行われた学力テストの結果が二日付け伯字紙に報じられた。
テストを受けた生徒の総数は二六万六九〇五人と報告されたが、深刻なのは二年生の結果で、一四・六%が読み書きの基礎がぜんぜん出来ておらず、二九・七%は自分が読んだ文が何を意味しているかわかっていない状態だという。
算数でも二年生の二九%が数字を順番に並び替えることすら出来ない状態。
読み書きできない生徒の割合は四年で四%、六年で〇・三%、八年で〇・一%とあるが、四年生以降は留年もあり、六年以降も読み書きできない生徒がいることは驚き。一クラス当たりの生徒数が多い事が最大の問題だという。
全国テストでも大きな傾向の違いはないが、国としては、二〇二二年までに二年生終了時の読み書き達成度を一〇〇%とすることが目標という。
サンパウロ市では詳細な結果を各学校に送り学習困難児に補習授業などの対策を取るほか、年初は特別カリキュラムを組む予定でいる。