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雪だるま楽しんで!=北海道安平町=篤志の郵便局長ら呼びかけ

ニッケイ新聞 2008年2月7日付け

 十日午後一時半からブラジル北海道協会主催の「雪だるま祭り」が交流センターで開催されるにあたり、日本側のプロジェクトチームら五人が、一日、着聖した。現在、祭りの準備をすすめている。
 来伯したのは、北海道勇払郡安平町の真保生紀(しんぼせいき)早来郵便局局長、高橋康夫同郵便局課長代理、渡邊匡人同町係長、野口弘同町職員、地元演歌歌手の正木はじめさんら五人。全員が初来伯だ。
 真保郵便局長らが今回の祭りのために北海道から送ってきた雪だるまは、高さ二メートル、重さ約一トンの巨大なものと、高さ約五十センチほどの小型雪だるま三十個。「以前ペルーにも小型の雪だるまを送ったことがあるが、これほど大きな雪だるまを外国に送ったのは世界で初めてではないか」という。
 同郵便局長によれば、「雪を見たことがないブラジルの子ども達のために」と、十三年程前にも雪だるまを送る計画をたてたが諸事情で断念。その後、移民百周年を機に雪だるまをブラジルに送ろうと構想を練ってきたという。輸送費など約三百五十万円のほとんどを同郵便局長が工面した。
 安平町役場でも、今年一月の広報紙などを通じて同プロジェクトを紹介。あわせてブラジル日系社会についても説明を加えている。
 同協会青年部の田尻ファビオさんによると、現在、雪の結晶をかたどった飾りを手分けして作っている。二百個以上を用意し、当日販売する予定という。
 真保郵便局長をはじめ北海道協会の関係者らは「ぜひ雪を手にとって楽しんで欲しい」と話している。開会式では正木さんが演歌を披露する。会場は同協会会館(Rua.Joaquim Tavora,605-Vila Maria-SP、メトロ・アナホーザ駅近く)。