波乱の中での国会再開=冒頭演説では08年に触れず=CPIでは相手も俎板上に
ニッケイ新聞 2008年2月8日付け
法人カード乱用告発で大揺れのブラジル政界だが、六日午後、休会中だった国会再開となり、大統領の冒頭演説などが行われた。
七日付けスタード紙によれば、冒頭演説では自身を「国内で最も満足していると同時に、最も不満を抱えた人間」と評した大統領。昨年の経済活性化計画(PAC)導入など、過去の実績のみを語り、多くのことを実行に移すことが出来たことで満足しているとする一方、やり残している課題も多く、過去の実績では満足するわけにはいかないという意味で不満であるとのことだが、金融暫定税(CPMF)廃止による財源確保も含めた予算案審議、エネルギー関係の公社公団の人事など、多くの課題を抱えた国会再開でもある。
また、今年に入ってからは、アマゾンの乱伐問題、カード乱用問題といった問題も噴出。七日付けフォーリャ紙によれば、カード乱用問題については、「ブラジルの贈収賄」というお化けが再び出現し、大統領府はパニックに陥っているとスペインの新聞にまで報じられたという。
実際、カードの件については、伯字紙上をにぎわせない日はなく、大統領の子息警備担当者の引出し額や、大統領の自宅のあるサンパウロ州ABC地区での関係者のカードの使用など、大統領身辺に関わるものから、通信省のゲーム用テーブルの修理費までがカードで払われていたこと、大臣が家族連れで利用したホテル代の支払いもカード決裁など、個人、省庁それぞれのレベルでのカード使用の是非が取り上げられている。
これに対し、政府側は、カードの使用基準を定めると共に、野党の動きを逆手にとって、カードが導入された二〇〇一年からのカード使用についての調査委員会(CPI)設置の方針を打ち出した。
〇一年のカード導入時の政権担当はカルドーゾ氏。野党側としては、与党だけを攻められない状況が生じる可能性が出て来たわけだが、六日中にCPI設置賛同者として与野党議員三六名の署名を集めた与党の上院リーダー、ジュカ氏は同日中に上院運営委員会に設置申請書を提出した。
この調査委員会では、コンタBと呼ばれる、入札を行うことなく支出した臨時支出の監査も行われる。