ニッケイ新聞 2008年2月8日付け
黄熱病でマスコミが騒ぎすぎと保健相が苦言を呈したとフォーリャ紙が報じた五日、エスタード紙に、昨年の出血性デング熱死者が一五八人に達したとの報。
出血性デング熱は通常、一度感染した人が別のウイルスに感染した場合に起こる。昨年中のデング熱患者五五万九九五四人中、出血性患者は一五四一人。〇二年の七九万一二四五人に比べると、感染者数は少ないが、出血性の死者は同年の一五〇人を超えている。
十万人当たりの患者は中西部が八二七人でトップ。感染者数はサンパウロ州の八万二九一二人、死者数はリオ州の二九人がトップ。また、南部での感染急増で、パラナ州が九五%を占めている。
一方、黄熱病は、四日現在、感染者数二五、死者一三となっているが、六日のエスタード、七日のフォーリャ両紙ではパラグアイでも感染報告があり、一〇四年ぶりの死者も出たと報じた。ブラジルの猿から同国の猿が感染し、人への感染が起きたと考えられている。