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ブラジルの日本庭園の歴史=東京農大大学院で研究中=2世の竹並さんが来伯=「ポ語の書籍がまだない」

ニッケイ新聞 2008年2月8日付け

 ブラジルにおける日本庭園の歴史を調査するため、現在、東京農業大学大学院生(農学研究科造園学専攻)の竹並・塙和恵さんが来伯している。
 バイーア州JK植民地生まれの竹並さんは、大学卒業後、一九八八年に留学のため訪日し、現在は日本在住。五年前に研究生として東京農大に半年間在籍した後、昨年四月から同大学院博士課程で学んでいる。
 研究生時代に造園学科講師の野澤清氏(造園アカデミー会議議長、故人)と知り合ったことから日本庭園の歴史に興味を抱き、このたび、日本国外の日本庭園を研究する鈴木誠指導教授から、ブラジルでの調査を勧められ来伯調査を決めた。
 今回の調査では、ブラジルの日本庭園の歴史や日本・他国との違いについて現地調査を中心に行ない、今後はブラジルの日系社会における日本庭園の位置付けについても研究していく考え。「日本庭園については、英語の書籍はありますが、ポルトガル語のものはありません。ブラジルの日系人にも日本庭園の歴史を知ってほしい」と竹並さんは話す。
 昨年末に来伯、すでにサンパウロ、リオ、クリチーバなどを訪れた。今月二十五日まで滞在し、カーニバル後さらに現地を訪れる予定だという。「日本庭園に関する情報があれば連絡してほしい」と呼びかけている。竹並さんの連絡先は、電子メール(kazueth@gmail.com)