ニッケイ新聞 2008年2月8日付け
日伯のサッカー交流に長年携わっている柴田勗(つとむ)さん(札幌大学名誉教授、札幌サッカークラブ=SSC=代表理事)が四日、視察を兼ねて有志六人と来伯、アルモニア学園の和田忠義会長、松野カルロス副会長と本紙を訪れた。
日本への室内サッカー(サロン・フットボール)導入、札幌大学へ最初のブラジル人留学生を招いたことでも知られる柴田さん。毎年SSCからブラジル遠征を行なうなど、日伯サッカー交流に尽力。一九七二年の初来伯以来、二十三回目のブラジル訪問となる。
今回は北伯アマパー州マカパにある、赤道をハーフラインにしたサッカー場「ミルトン・コレア競技場(通称ゼロン<Zerao>)」を訪問する。当初は「六十歳以上の選手で試合をしたいと思っていましたが、人数が集まらなくて」と苦笑する柴田さん。「将来は子どもたちの親善試合をできたら」と希望を表す。
アルモニア学園が主催、柴田さんも開催に尽力した「ブラジル日本国際ユースサッカー大会(十五歳以下)」は今年も三月末に開催。札幌、滋賀、奈良県の代表とブラジル側五チームが参加する予定だ。
同大会では十年前から優勝チームを日本に招聘している。十三回目となる今会は百周年記念として、サンパウロ市のクラブ競技場で大会参加選手による試合を開催する計画もあるという。
一行は滞在中、コリンチャンスやサントスのクラブ博物館、また十日に北海道協会で開かれる雪だるま祭りなども訪れる予定。