ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | VW欠陥を認めず=指切断は購入者責任で固執

VW欠陥を認めず=指切断は購入者責任で固執

ニッケイ新聞 2008年2月12日付け

 グスターヴォ・フナダ氏を初め八人以上が指を切断したフォルクス・ワーゲンのフォックス車が、当局の行政介入を前に後部トランクの部品無料交換で国内各紙を通じて呼びかけた。同社は飽くまで後部座席の欠陥を否定し、リコールをしない方針らしい。
 欠陥は後部座席を前後調節するリングに指を入れると、位置によってトランクの間に指をはさみ切断する設計ミスである。八人は既に、同社を相手に提訴。他十四人は、怪我で済み切断には至らなかった。
 しかし、同社は設計ミスと認めていないのでリコールはないとしている。マニュアル通りに操作すれば、事故は起きないという。消費者保護局(PROCON)にも、事故は購入者の操作責任だと主張した。同車は既に、五十二万台が市販された。