ニッケイ新聞 2008年2月13日付け
一昨年に開設十周年を迎えた、北伯パラー州の「アマゾン群馬の森」。植樹団に加え、毎年母県の児童からなる「子供緑の大使」が来伯、交流事業に参加している。昨年で七回を数える。
その緑の大使派遣への県補助金が今年度で廃止されるという。県内小中学生が在学中に一度は地元の尾瀬を訪れる事業を打ち出し、その財源を確保するため。県知事は会見で、派遣事業が少人数の子供にしか対応できないことを挙げている。
愛知万博では「愛・地球賞」を受賞、高校教科書にも取り上げられた。地球規模の環境問題を考えればこれほどの〃教材〃はない。県の名がついた森で地元の子供が学ぶ、その派遣事業への補助金が打ち切られるのは、やはり寂しい話だ。
ちなみに尾瀬の体験授業への予算は、報道によれば一億円以上。緑の大使派遣への補助金は、昨年度百万円である。(ま)