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100周年の年、大きな成果=久世修養団講師が帰国

ニッケイ新聞 2008年2月14日付け

 社会教育団体「ブラジル修養団連合会」(桜井仁会長)の招きで、一月七日から滞伯していた財団法人修養団の久世郁夫講師が約一カ月の日程を終え、十一日帰国した。
 同講師はサンパウロ州スザノ市やモジ市、パラナ州アサイ市、マリンガ市、マウア・ダ・セーラ市などで、七歳から十六歳までの日本語学校の生徒などを対象に、それぞれ三日間の日程で講習会をおこなった。
 同講習会は修養団の信条である「〃愛〃の心ですべての人と親しみ、助け合い、人のため社会のために〃汗〃を流し(努力し)、平和で幸福な世界を私たちの足元から大きく広げてゆこう」をテーマに実施。
 今年はサンパウロ州サレゾポリス市での修養団青年リーダー研修(二日間)四十一人を含めて、合計七百三十七人の青少年が参加。各講習会では移民百周年にあたり、「改めて親や祖先の苦労に学び、感謝しよう」と呼びかけられた。中には「移民」をテーマに寸劇をおこなった会場もあった。
 また同講師は大人を対象にした講演会をサンパウロ市内など五つの会場で行い、各会とも好評を博した。今回で三回目の滞伯となった久世講師は「日本移民の方々が苦労されて積み重ねてきた成果がブラジル社会で高く評価されていることを改めて実感した」と笑顔で話し、帰国の途についた。