ニッケイ新聞 2008年2月15日付け
連邦会計検査院(TCU)は十三日、プラナウト宮がコーポレート・カード(法人カード)を使用して発行した水増し伝票二十七枚を公表した。
その一つ、レンタカーを借り受けるために発行された二十万六千レアルの伝票は、実際には四万レアルしか支払われなかったという。レンタル会社の住所はポンタ・ポランとなっているが、幽霊会社だ。
調査した結果カンポ・グランデで同社を発見、レンタルは事実であったことが判明した。
官房長官側近は水増し伝票であれば、レンタル会社の責任であると差額着服を否定した。二十七枚の伝票には不審な点が多いので、TCUは検察庁へ調査を依頼した。
レンタル会社の話によれば、ルーラ大統領は農地占拠運動のメンバーが入植する式典に立ち会うため、リムジンを用意したという。しかし別の共営者は、リムジンがカンポ・グランデから出たことはなく、伝票は別のレンタル伝票を代用したものという。
ベルナルド予算管理相は、コーポレート・カードをインターネットで使用するとき引き出した場所と受取人を、明記するよう求めた。これまでインターネットでは、同カードの引き出し金額と日付しか分からず、どこで誰が何のため使ったかは不明であった。
PT(労働者党)創立二十八周年記念パーティでも、引出し場所と用途不明の資金が多額に動いた。前政権では大統領以外の側近が「B勘定」の名目で年間、二億三千三百万レアルを使った。PTになって二〇〇七年は、一億七千七百万レアルに過ぎないと同相はいう。