ニッケイ新聞 2008年2月15日付け
十三日からサンパウロ市のバールやレストランでの喫煙に更に厳格な規制が適用されることになった。
これまでは、面積一〇〇平方メートル以上のバールやレストラン、またはそれに準ずる場所においては、換気のよい場所を喫煙コーナーとし、そこでの喫煙を認めていたが、今回の条例では、普通の紙巻煙草以外は特別に設けた専用席においてのみとされた。一〇〇平方メートル以下は禁煙。
この条例に、客が来なくなるとの苦情を述べる店主もいるが、市では、バールやレストランは観光客などにとって居心地のよい場所でなくてはならないと。
ちなみにサンパウロ市では喫煙者の三六・七%が吸う煙草の量は一日一箱(二〇本)まで。六〇・三%は一日約二箱(四〇本)の煙草を吸うという。葉巻などを吸う人の数は明らかではないが、「厳しい条例が出ても、どうせなし崩しになるさ」との声がもう既に聞こえてきている。