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リベイロ氏の後任決まる=黒人運動未経験のサントス氏=指名受け市長選立候補断念

ニッケイ新聞 2008年2月16日付け

 コーポレートカード(法人カード)の乱用問題は、政府、州、市の各レベルで調査が進められているが、最初に槍玉に挙げられ、今月一日に辞表を提出した人種平等政策促進局のリベイロ長官の後任にリオ州選出の下院議員のエディソン・サントス氏が選ばれた。
 一五日付けの伯字紙が報じたもので、就任は来週の水曜日。リベイロ氏と違い、黒人運動に直接関わった経験はなく、労働党(PT)所属の議員ということで指名された。このため、黒人運動の指導者たちも、同氏が人種問題等にどの位精通しているのかは不明としながら、同氏が黒人社会の長年の要求を共に戦ってくれるよう望んでいる。
 リオ州オルト出身で、一族は一九世紀からそこに在住という同氏。第二皇帝時代に地域に定着した奴隷の子孫と見られているが、今回の長官(大臣扱い)就任要請で、リオ市長選挙への立候補は断念した。
 具体的な職務については正式就任後に大統領と話し合うというが、人種差別について同氏は、「理想的には黒人も白人も、男性も女性も、皆が平等であるべきだが、現実にはまだそこまで至っていない」と述べ、平等政策は大いに進展したが、いまだその途上であるとの考えを明らかにした。
 氏は、「黒人問題のみではなく、インディオ、パレスチナ人、ユダヤ人、その他、国内にある他国籍者社会の問題も平等政策促進局の中で扱われるべきだ」とも発言。大学の人種特別枠についても、かつて、農場主や農業従事者の子息に農業大学への特典が与えられてきたことを例にあげ、擁護する立場であることを明らかにした。
 同氏によれば、人種差別はナチス・ドイツやボスニア、南アフリカのように、立場の違う人々を破壊し、区別しようとする時に起こるもので、黒人の一人が別の白人に反抗したというだけでは人種差別にはあたらないとの考えを示した。
 また、リベイロ氏辞任の引き金となったコーポレートカードについては、使用基準が明らかにされた上での使用はありうるとする一方、前任のリベイロ氏の政策促進局長としての功績を認め、称えることを忘れなかった。

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