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「荒馬座」公演日程決まる=SC州中心に来月1ヵ月間

ニッケイ新聞 2008年2月16日付け

 【既報関連】日本移民百周年記念事業の一環として、日本の民族舞踊団として有名な「荒馬座」が来月から一カ月間にわたり「荒馬座ブラジル公演 民族歌舞集『大地の鼓動(だいちのひびき)』」を開催する。平成十九年度文化庁国際芸術交流支援事業。南米公演は一昨年、パラグアイの七十周年記念以来。「荒馬座」に所属する俳優十五人全員が三月五日着伯し、パラグアイをはじめブラジル各地で公演する予定だ。
 劇団の公演パンフレットによれば、「荒馬座」は、一九六六年に東京都板橋区に創設。「首都圏に民族文化の花を咲かせよう!」を合言葉に、日本の太鼓や踊り、唄などの民俗芸能を中心とした舞台公演をおこなう創造団体だ。
 公演対象は保育園や幼稚園の鑑賞会、老人ホームや福祉施設などの催し、学校などの芸術鑑賞会、公立文化施設や鑑賞団体の企画などで幅広く公演活動を展開している。これまでカナダ、中国、ベトナム、パラグアイなどで海外公演をおこなっている。
 上演にあたり、構成演出を担当する三浦恒夫氏は「私たちは民俗芸能の上演を通して『古きよきむかし』を振り返りつつ、心豊かな未来を志向したいと思う。何よりも大地の恵みと祖先への感謝の心を忘れずに」とメッセージを寄せている。
 今回の公演では、現地の関係者五人の協力を得ておこなう。大道具などは日本から持ってくるのは困難なため、イグアスー太鼓工房が全面的に協力する。
 公演プログラムは【第一部】元気一番太鼓、獅子舞、花田植え、豊年まつり太鼓、篠笛独奏、荒馬踊り、竿灯。【第二部】八丈島の太鼓囃子、沖縄の唄と踊り(各種)、ぶち合わせ太鼓(変更可能性がある)。
 一公演は六プログラムで二時間ほど。開催日程は以下の通り。詳細は各団体まで。
 【三月八日】イグアスー日本人会(パラグアイ)
【十日】オノフレ・サント・アゴスチニ市営体育館(サンタカタリーナ州クリチバーノス)
【十二日】サンジョアキン市営体育館(同州サンジョアキン)
【十五日】アデミル・ローザ劇場(同州フロリアノポリス)
【十七日】セントロ・イベントス劇場(同州ジョインビリ)
【十九日】アラメ・オペラハウス(パラナ州クリチーバ)
【二十一日】イビウーナ日本人会サロン(サンパウロ州イビウーナ)
【二十三日】ブラジル日本文化福祉協会大講堂(サンパウロ市リベルダーデ区)。