ニッケイ新聞 2008年2月16日付け
ブラジル鳥取県人会(加藤恵久会長)の通常総会・新年会が十日午前十時からブラジル鳥取交流センターで開かれ、約七十人が訪れた。ミランドポリスの第二アリアンサ、ジュキアなど遠方からも会員が参加した。
百周年式典が行なわれる六月には、県庁・県議会・市町村関係者のほか、郷土芸能の麒麟獅子舞グループなど五十人前後が母県から来伯することが見込まれている。三期六年目となる加藤会長はあいさつで、来伯にあわせ歓迎会を開く考えを示し、協力を呼びかけた。
同会の昨年度収支は収入一二万九六七〇レ、支出一〇万六九四六レ、会館改修費として約五〇〇〇レ。一昨年の繰り越し分と合わせ約三万三〇〇〇レを繰り越した。収入の大きな部分を占めるセンターを利用した文化講座も好調で、現在二十五の講座が開講されている。今年の予算は収入一三万八〇〇〇レ、支出は一二万九〇〇〇レで、いずれも承認。今年は百周年関連の経費も計上している。
席上、県が実施する中堅リーダー交流事業で今週末から訪日する末永正さん、千田初美さんが紹介された。末永さんは、百周年の行事や県出身移住者の紹介に加え、「母県との交流、県人会の将来について意見を交わしてきたい」と抱負を述べた。
このほか、県費留学、研修生として選ばれた西坂勇治ファビオさん、深草妙子マルガレッチさんがそれぞれ紹介された。〇六年度研修生で今年アセベックス(留学研修生OB会)会長に就任した船橋エリキさんも訪れ抱負を述べた。
同県人会では六月にアニェンビーで開かれる百周年式典で約二百人が出演して郷土芸能の傘踊りを披露する予定。各地を訪れ指導にあたっている西谷博名誉会長は、「郷土の芸能をブラジルの地に植え付けることは、県への一番大きな恩返し」と情熱を示し、「まずは百周年に向かってがんばりましょう」と呼びかけた。
総会後は新年会が開かれ、出席者は一品持ち寄りの料理を楽しみながら今年最初の集まりを楽しんだ。