ニッケイ新聞 2008年2月19日付け
刑務所暴動の裁判に始まって、PCC(首都第一コマンド)犯罪組織が裁判所の代役として住民の紛争解決に乗り出した。PCCが支配する地域では住民や商店主が、ゴタゴタをPCC裁判所へ持ち込み判決を乞う。ゴッド・ファーザーさながらの風景が、市中で展開されている。
住民らは、問題を解決しない警察や裁判所を信用しないという。サンパウロ州地方部にある刑務所に服役中のボスへ電話で人々は、訴え判決を乞う。内容は借金返済から鶏泥棒、夫婦喧嘩の仲裁まで色々。PCCに無関係の住民まで、裁判をお願いするほど繁盛している。
農夫のリーマはクリスマスの晩、女友達と飲んだ。彼女は気分が悪くなり、リーマが担いで家へ送った。父親はリーマが娘に暴行したと訴え、リーマは去勢された。PCCを誉めると弁護のチャンスが与えられ、言い分を聞く。