ニッケイ新聞 2008年2月19日付け
イタペチニンガにも鳥居が建つ――。サンパウロ州聖南西地域にあるイタペチニンガ文化協会(加藤憲造会長)と同市の市役所が、ブラジル日本人移民百周年を記念して、六メートルの鳥居と三メートルの記念碑建造を計画、既に工事が始まっている。
建築予定地は、同市役所から寄付してもらった見晴らしの良い高台。鳥居と記念碑だけでは、場所が余ってしまうとのことで、日本庭園をつくることも計画している。
工事費用(約二十万レアル)は全て市役所が払って、その後の運営は文協が行う計画だ。川べりにある同予定地はイタペチニンガ市民の憩の場。日本庭園には桜を植樹する予定という。
「工事はすでに行われていて、現在のところ順調に進んでいます。五月頃には完成するでしょう」と高田洌同文協第一副会長は期待を込めて話した。
イナウグラソンは六月二十一日。当日は仏式のミサや、歴代会長、二、三世の功労者への表彰も行なう。
同市ではこのほかに、七月十一日から十三日まで、文協が中心となって大規模な日本祭りを開催することも決まっている。ソロカバやカッポン・ボニート、サンミゲル・アルカンジョなどからも参加する予定。