ニッケイ新聞 2008年2月22日付け
昨日の本紙で、サンパウロ市長選ではアウキミン氏が最も有利と報じたが、サンパウロ州議員の一人が、議員用事務室の扉に、ブラジル社会民主党のシンボルマークであるトゥカーノの絵と「アウキミン2008」の文字が入ったシールを貼り出した。公式の出馬表明はされていないが、党内の一部では公然の事実ということか?
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サンパウロ市では昨日、州交通局に登録された車両台数が六〇〇万台を突破。市民二・四人に一台の計算になるそうだが、これは二・三人に一台のパリに匹敵する数。工業生産、車両販売などが好調だとはいわれていたが、溢れた車はどこかで詰る。二〇日朝には今年三番目の一三〇キロの渋滞記録。ロンドン並みに渋滞税をとったら温暖化防止、渋滞緩和、税収アップにつながるかも。
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サンパウロ州ポンタウ市で、二〇〇一年に制定された州条例が初めて適用され、一万四八八〇レアルの罰金が言渡された。事件は、二七歳の青年が四七歳の同性愛の男性に近寄り、ビールのカンを投げつけた後、顔を平手打ちし、「VEADO」と呼んだというもの。Veadoは鹿の意味のほか、男娼、おかま、ホモの意味で使われるが、腹を立てた男性は、青年を暴行と精神的な傷を負ったことの二点で訴えていた。
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サンパウロ総合大学の大学院で物理を専攻している女性が、学会に出席するためにスペインに赴いたが、マドリードで入国を拒否され、学会にも出席できなかった。同様の事件はスペインでは頻繁に起きており、昨年は、一日に八人、年に少なくとも三〇〇〇人のブラジル人の入国が拒否された。アイルランドでも入国を拒否された例など、欧州でのブラジル人入国拒否問題は悪化の一途だという。