ニッケイ新聞 2008年2月27日付け
日本では九八%、スイスでは七五%、サンパウロ市では七%。これは火葬が行われる比率。日本では、生前葬まであるというが、ブラジルでも、生前に火葬を申込み、六〇回分割で支払いという人も出てきた。墓地の掃除や墓参り、墓地の維持費といった迷惑をかけたくないから、火葬後の灰は川や海、公園に撒いて欲しいという人も多いとか。
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明日二十八日から、サンパウロ市南部のブラジル彫刻美術館で、「ありのままのアマゾン」のテーマの写真展。開催初日には、環境相らが発題する、環境問題の専門家対象のフォーラムももたれる。アマゾンの現状を知り、共に考えるための写真展は三月二十三日まで。
会場:Museu Brasileiro da Escultura(Mube)、住所:Av.Europa,218
開館時間:十~十九時
月曜は休館。入場無料。
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二十一日夜、サンパウロ州タウバテ市の薬局前で青年二人に襲われた女医。カッターで脅され、三時間ほど走った後、橋の上で降ろされ、川に飛び込めとの命令。泳げないためガードレールにしがみついた彼女にカッターで切りつけた青年は、女医が手を離した隙に突き落とした。十五メートルの高さから落ちた女医は岸辺の草木にしがみついて夜を過ごし、翌朝、消防士らに救出された。手首の傷で九針縫ったが、泳げない彼女が水と闇の中で味わった恐怖。薬を飲んでやっと眠れるという女医の心の傷はより深い。
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学習能力には問題ないが、車椅子生活で、母親同伴でないと学校へ行けない九歳女児。昨年は職員と教師が助けてくれたが、今年は教室が上の階になり、母親は午前中仕事を休んで付き添い。早急に教室を移すというが、弱者への対応の出来てない施設がまだ多い。