ニッケイ新聞 2008年3月1日付け
EUへの生鮮牛肉輸出が認められた農場は、ミナス州八七、南リオ・グランデ州一一、マット・グロッソ州四、ゴイアス州とエスピリト・サント州各二の一〇六だが、ゴイアス州の農場を皮切りに現場視察が始まった。牛の耳に付けられた標識なども確認していたが、マット・グロッソでは早くもリスト拡大をと騒ぎ始めている。急いてはことを仕損じる、ですぞ。
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二十五日に続き、二十八日にもサンパウロ州タボン・ダ・セーラでスクールバスの乗っ取り事件。四人の子供と助手の青年一人を乗せた送迎バスが三人組に襲われ、二人が乗り込み、もう一人は車で伴走。何区画か走ったところで、青年と子供たちは開放された。事件を知った運転手の妻が警備会社に連絡したため、エンブーまで来た所で停止装置が働き、送迎バスは停車。強盗は逃げ、運転手も自由になった。一歳から八歳の子供たちは無傷だったが、恐怖心が心に残ることがないようにと願わされる。
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バイア州のケイマーダス市の市長が、公共地である公園の一部を、以前借金をした友人に譲渡。友人がランショネッテを建て始めて司法当局の知るところとなり、当局は、市役所の認可を受けていないから公園の譲渡は無効と判断。借金は返済済みであったというが、職権乱用もいい所。
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スパイダーマン(クモ男)として知られているフランス人の登山家が、許可を受けないまま、サンパウロ市中心部のイタリアビルの壁を登ったり降りたり。警察に捕まり、八日以内の国外退去を言渡されたが、一番大変だったのは警備をかいくぐることで、「自分が落ちる可能性は、衛星がサンパウロ市に落ちる可能性と同程度」と絶対の自信。