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東西南北

ニッケイ新聞 2008年3月11日付け

 パラナ州アンペーレの農場に住むオリヴェイラ氏は一月十七日に一〇一歳になった。背中の痛みのために三年前に農業を離れたが、以来、長年の夢に挑戦。幼少時は学校が遠く、成人してからは家族を養うために働いてきた氏は、今、読み書きを覚え、今年からは、小学校一年生から四年生の授業を受ける。視力低下などの困難もあるが、「みんなの見本」と称される氏には、八〇人以上の孫やひ孫もいる。
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 七日午前、サンパウロ市東部の新しいアパートでガス漏れによると思われる爆発が起き、重体二人を含む二四人が負傷。一八〇人が住居を失った。逃げ場を失ったある母子の場合、二歳の息子が煙のために呼吸が困難になり、気が気でない母親は、地上にいた知人の男性にむかって、五階の窓から息子を投げ落とした。男性が無事に受け止めたが、母親自身も飛び降りようとするのは、周囲がなだめ、消防士によって救出された。
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 八日は「女性の日」だったが、新聞に、姉さん女房のカップルが一九九六年から二〇〇六年にかけて、三六%増えたとの記事。姉さん女房の場合、年齢差は四歳以内が多く、男性が年上の場合は、五四%が四歳以上の差があると。姉さん女房のカップルが増えたといっても、〇六年の数は七六五万八〇一〇組で二一・四八%。男性が年上のカップルは二七九八万二二六一組で、十年で二五%の伸びだった。
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 郷に入っては郷に従えを地で行くのは、中東のイスラム教国で働くブラジル人。午後四時には機械を止め、カーペットを敷いてメッカ方面に向かって祈りを捧げるという。ブラジルに長くても日本の生活様式から抜け出せない日本人も多いのだが…。