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ニッケイ新聞 2008年3月12日付け

 デジタルTV日伯方式を南米に広めるために、両国政府が一体となって普及活動を行っている。ブラジル国営通信によれば、十~十一日にはエリオ・コスタ通信大臣とワルテル・ピニェイロ氏ら関係連邦議員数人らと、日本からは総務省の森清総務審議官と産業界代表らが参加して、チリ政府に対して説明会を行った。日本だけではできない独自の南米外交が〃日伯連合軍〃によって行われている。これもまた、百周年にふさわしい日伯新時代を象徴する出来事かもしれない。
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 「近年は十レアルで一般の人も手が届きやすくなった」と話すのはサンパウロ蘭協会の関係者。一方生産者側にとっては「数年前は三十、四十ぐらいしていたのが、最近は十だからね。育てるコストはほとんど変わらないし、もしかしたら現在の方が高いかも」と少々嘆き気味。また、「季候の変化により花の咲き方が違ってきている」と状況を話す。技術の進歩は嬉しい話だが、生産者にとっては厳しいところ。