ニッケイ新聞 2008年3月13日付け
ピニェイロスたのもし会が十一日午前、ブラジル日本移民百周年記念協会に一千レアルを寄付した。
このお金は元々、故水本清さんが四十三年前にたのもし会ができた頃から世話を続けてきた関係で、亡くなって三年目の今年、その未亡人から新年会の折りに寄付されたもの。
同会代表の後藤宗治さん(83、静岡出身)は「会では特に事業をやっている訳じゃないので、百周年の関係に差し上げた方がいいという話になりました」と、百周年協会の松尾治執行委員長に手渡した。
後藤さんに同行した会員の白畑徳一さん(Dentec社長)もその場で二百レアルのシェッキを切り、「今年は私がブラジルに来てちょうど五十周年」と個人で寄付した。技術移民として来伯したその翌日、さっそく移民五十周年記念の盆踊り大会の準備を手伝わされたことを鮮明に憶えている。
松尾執行委員長は「本当にありがたい」と感謝し、固い握手を交わした。
同会は発足当初、ピニェイロス地区の日本人商店主の集まりだったが、現在では商店が減り、代わりに二世の弁護士や判事などが入り、今も十八人が参加しているという。