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自転車で南米旅する樋口さん=いろいろな国見てみたい

ニッケイ新聞 2008年3月14日付け

 色々な国を見てみたい――。現在、世界各国を自転車で旅する樋口寅月さん(26、埼玉)がサンパウロを訪れている。
 自転車旅行を始めたきっかけは、二〇〇〇年頃に自転車でどこまで行けるかを確かめてみたかったから、だと言う。
 初めて自転車旅行したのは、埼玉から東京までだった。その時に自分の力だけで遠くへ行ける楽しさを実感し、日本各地を自転車で走りまわった。
 〇二年には、ハワイで行われているホノルルマラソンに参加し、文化の違いを実感。海外の色々なところを見たい気持ちが湧き出てきて、海外に興味を持ち始めた。
 以降、〇四年に約十日間かけて韓国縦断、〇六年にインドを一カ月走りつづけ、〇七年にはフィリピンを十日間走った。
 仕事を辞めたのをきっかけに南米を自転車で走ることを決意。当初、北米を自転車で走る計画にしていたが、「寒い中走るのは嫌だし、小さい頃から一度リオのカーニバルを見たかったから」とブラジルを選んだ理由を語った。
 四月末までには、リオからサンパウロ、パラナを通り、イグアスを抜けてパラグアイに行く予定。その後、年内にウルグアイ、アルゼンチン、チリ、ボリビア、ペルー、エクアドルなど南米各国を訪れる計画だ。
 「海外を見たいのが一番の理由」と話す樋口さん。「自転車は移動手段」とこだわりはない様子だ。「時間がなかったらバスで周ってもかまわない」という。
 「いろいろな国を、全部の国を見たい。それが結果的に世界一周になるのかも」と希望を語る。今後はアジアや北米、ヨーロッパなどをまわることを目標にしている。