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「ビバ・ジャポン」の影響か=「茶の湯」見学の児童・生徒増える

ニッケイ新聞 2008年3月18日付け

 サンパウロ市教育局の教育プログラム「ビバ・ジャポン」の影響を受け、多くの学生が日本文化を体験する機会が増えている。ブラジル日本移民史料館にも見学者が多数訪れている。文協ビルが文化の殿堂としての機能があるため、史料館見学後、階段を降りながら、各階を見学して帰るケースが多い。茶道裏千家の教場「伯栄庵」も例外でない。生徒・児童たちの見学者が増えており、一時間半から短い場合は三十分ほどの時間で、茶の湯の体験(有料)ができ、関心を持つ人たちに喜ばれている。
 去る五日には、サントアマーロ地区のエルヴィーラ・ブランドン(Elvira Brandao)校の八歳くらいの生徒百三十人が来庵し、異次元空間の茶室で、日本文化を体験した。
 数名の和服姿のメンバーに迎えられ、蹲踞(つくばい)のある茶室、露地を歩く。飛び石を歩くのが面白いらしく、そろりそろりと半ば跳ねながら露地を歩き、そこで茶庭、茶室の説明をきき、大広間で八畳間における茶道のデモンストレーションを見学。最後に抹茶を飲みながら、いろいろ質問。
 眼を大きく見開きながら、「これ、なぁーに」といった具合に抹茶やお菓子について、質問がでる。三十五人が一グループになり、四交代制で行なわれた。昨年もリオから四十人が訪問し、一時間半の体験をした。
 また、一日体験講座というケースも現れ、心理学の教師や研究者が数時間の茶の湯体験をする例も増えている。茶道は、日本移民百周年記念の年、日本の総合文化としての役割を担っている。
 裏千家道場「伯栄庵」
Rua Sao joaqim 381 4and S/44 Sao Paulo
 電話3208・5485、3271・9159、9119・0555(以上日語)、3815・3641、2229・1279、3813・6722(ポ語)。見学者は事前に予約が必要(有料)。