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東西南北

ニッケイ新聞 2008年3月19日付け

 サンパウロ市のバスと地下鉄の乗り継ぎもできるビレッテ・ウニコは、二時間以内なら地下鉄一回を含む四回まで利用できるが、ビレッテの残高がないのに、最初のバスの車掌にお金を払い、ビレッテを使って乗車した扱いにしてもらう人がいる。この悪用を防ぐため、二十九日からは、ビレッテに残高がない場合、お金をもらってビレッテ扱いにすることが禁じられる。複数路線を乗り継いで利用する人は、ビレッテの残高確認を忘れずに。
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 十七日にリオ市でデング熱による死者が二八人となり、二カ月半で昨年一年の死者を上回った。死者六四人を記録した二〇〇二年の数字を上回る可能性もある。アングラ・ドス・レイスやカンポス、ノヴァ・イグアスでも多数の感染例が報告されているという。一度感染した人が別のタイプのヴィールスに再感染すると死亡率の高い出血性デング熱となるというが、リオ市の場合、再感染者が多いようだ。
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 十六日夜、サンパウロ州サンベルナルド市で軍警が別れた妻の実家に押しかけ、本人がいなかったため、家族に乱射。事件は、一足早いパスコア(復活祭)を祝おうとして集まった家族を襲ったもので、二丁の銃を用意してバイクで乗りつけた軍警は、前妻家族を兄、母、祖母、義姉、おばの順で射撃。死亡した兄とおばは十七日に埋葬された。
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 ゴイアス州ゴイアニアで虐待を受けていた十二歳の少女が保護された。警察が乗り込んだ時、窓格子に鎖でつながれていた少女の手や舌には無数の傷。血のついた爪きりや猿ぐつわ、鎖、縄も押収された。養女にとの約束で迎えられたが一年以上は虐待の日々が続いていた様子で、主婦と雇い人の二人が逮捕された。

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