ニッケイ新聞 2008年3月20日付け
アラゴアス地方裁判所は十七日、州議九人を連邦警察の立件により公金横領のかどで議員権を停職処分にした。州議らは議員権をはく奪されるが、給与九千六百三十五レアルを支給される。州議らはアリバイを集めるため州議会職員を恐喝する恐れがあるので、裁判所は任務から退けた。
また議員権をはく奪された州議らは、裁判所から資産の売却や移動を禁じられた。州財政にもたらした損害額は、二億八千万レアルとされる。連警によれば、告発された州議らは州職員へ支払われるべき給料や手当てを着服した。職員名義で借り入れた融資金は、議会経費で決済し所得税を踏み倒した。
議員権の停止処分通告は、州検事局長官から渡された。当初は州議会執行部だけを更迭する考えであった。しかし、捜査が進むにつれ新事実が次々発覚した。州議の弁護士は、高等裁判所または最高裁へ違憲行為として提訴する意向を表明した。