ニッケイ新聞 2008年3月21日付け
サンパウロ市で通常のビレッテ・ウニコを利用する人は、二十三日の日曜日からは、日曜、休日に限り、八時間以内に四回までバスや地下鉄を利用できることになる。学生や労働者用のものは対象外。残高が少なくなったビレッテは最低九・二レアルを払って残高を追加しておいたほうがお得。
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サンパウロ市ピニェイロスで開業していた法医学者は、警官に殺された被害者のニセ死亡診断書を作ったり、妊娠中絶手術を行ったり。十八日に家宅捜査を受けたが、屋内カメラで警察の動きをキャッチしており、手術の現場は押さえられなかった。しかし、消音機までついた銃一つを含む火器三丁と期限切れの止血剤が押収され、火器の不法所持で逮捕。中絶手術を受けた人数は不明だが、二十日伯字紙に、逮捕を知って胸のつかえが取れたという被害者の談。後遺症が残っているという被害者らが訴えたため、判明したという。
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このところ十二歳という数字が頻繁に現れる。十七日にサンパウロ州イタペチニンガで酔った父親の替わりに車を運転していて捕まった少年。レシフェ市では、親に無断でかぎを持ち出し、車で学校に行こうとして捕まった少女。十九日にサンパウロ市東部で保護された十二歳の少女は、クラッキを使ったり、盗んだりしないようにと母親が鎖でつないでいた。十四歳の姉も同様の扱いだったというが、麻薬密売者たちによる性的虐待もあったという。
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サンパウロ州モジ市で四十五歳の女性が強盗に襲われ、金を盗られた上、ガソリンをかけて火をつけられた。体の五〇%以上を火傷した彼女は昏睡状態。現場近くでは別の焼死体も発見され、警察は先の女性と一緒に被害にあったと見て捜査している。