ニッケイ新聞 2008年3月21日付け
ブラジル日本文化福祉協会図書委員会主催の「古本市」が十六日、文協展示室であり、約六百人の読書ファンで盛況を見せた。
今年は過去最高の一万二千二百レアルを売上げた。文協納入分以外の八五%が図書館運営費となる。
文協が行なっている水曜シネマでのビラ配りや、協力者による比較的新しい本の寄贈があったことなどから、午前九時の開場前には長い列が出来た。
午前中は会場がごった返すなど大盛況を見せ、マンガコーナーには、非日系人の姿もあった。
雑誌、ビデオなどをビニール袋一杯に購入した五十代の女性は、「(文協古本市は)いつも利用している。楽しみにしているのでこれからも続けて欲しい」と笑顔で話していた。
図書館に勤務するJICAシニアボランティアの山本自子さんは、「寄贈などみなさんの協力もあり、多くの本を売ることができた」と感謝しながら、「図書館に常設の古本コーナーもあるので、今後そちらも利用してほしい」と呼びかけていた。
なお、図書館では昨年から重複するブラジル関連の図書販売を行なっており、すでに五千レアルを売り上げている。この収益は新刊本の購入費に充てられる予定で、利用者に購入を希望する本のアンケートを行なう予定。
アンケートの詳細は四月一日から、図書館内に広報される。詳細は文協(電話=11・3208・1755)まで。