ニッケイ新聞 2008年3月21日付け
国際交流基金サンパウロ日本文化センター(西田和正所長)が所有する展示用の日本文化紹介パネル約五百点が、昨年末にサンパウロ市西部ラッパ地区の倉庫であった火災により、焼失していたことが分かった。
火災は昨年十二月二十四日夜半から二十五日にかけ発生、クリスマスを祝う花火によるものと見られている。
パネルは一セット約七十枚から八十枚。同センター所有の十セットのうち、巡回中だった三セット以外の七セットが焼失した。
西田所長によれば、今年はブラジル日本移民百周年ということもあり、ブラジル国内の在外日本公館や日系団体から、貸し出しの要請が多かったという。
「貸し出す予定があったところには事情を説明した。今年は日本文化を伝えるいい機会だけに非常に残念」と話す。
焼失分のパネルを補充することは、現在東京本部でも検討されていないという。