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健康体操フェスティバル=サンパウロ市=日々の運動で健康維持を=参加250人、百周年ソングも

ニッケイ新聞 2008年3月25日付け

 NPO法人全日本健康音楽研究会の支部のブラジル健康表現体操協会(川添敏江会長)は、十六日午後一時から広島県人会会館で、ブラジル日本移民百周年を記念して「第一回ブラジル健康表現体操フェスティバル」を開催した。約二百五十人が訪れた。
 最初に豊田英二同研究会理事長は、今回ブラジルで同フェスティバルが開催されることを喜び、「これからも続けて行きたい」と開会あいさつ。
 続いて川添会長、斎藤千代子同研究会会長(静岡大学名誉教授)、大西博巳広島県人会会長たちも祝辞を述べた。中野秀敏リベイロン・ピーレス文協副会長、辻定男佐賀県人会前会長なども来賓として訪れていた。
 デモンストレーションの前に齊藤会長が約一時間、運動についての講演会を行った。
 自己紹介に続き、「人間は『着る』や『食べる』などの基本的な運動を死ぬまで行わなければならない。だから、健康には適度な運動が必要」と運動の重要性を説明。さらに、「運動は脳の働きによるもの」として「音楽を聞きながら体を動かすことによって、頭と心と体を一緒に使い、健康になっていく」と語った。
 生活以外の余力を使って運動を行いよりよい生活を送ることが大事、と強調し「日々少しずつ運動し続けることが一番大事、〃継続は力なり〃」と講演会を締め括った。
 デモンストレーションでは、「朝はどこから」「さくらさくら」「夕やけ子やけ」「線路は続くよどこまでも」などの懐かしい十四曲を歌いながら、参加者たちは健康体操を実演した。
 二期セミナー受講者で、今回準指導員の資格を得た植田徳良さん(75、高知)はラジオ体操連盟の副会長も務めている。「(試験の時は)みんなと一緒に踊れたか心配だったけど、なんとか踊れてよかった」と嬉しそうに語り、「これからも健康を目指して続けて行きたい」と目標を口にした。
 最後には参加者全員で、百周年のテーマソング「海を渡って百周年」で体操。フェスティバル終了後は、日本から来た指導者たちとの懇親夕食会が開かれた。
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 この他、十三日には、静岡県人会で健康表現体操審査、認定証授与が行われた。第二回となる今回は二十人が受講し、十六人が準指導員の資格を得た。そのため、ブラジルで教える準指導員は、合計三十一人になった。