ニッケイ新聞 2008年3月25日付け
ブラジルのメディアによる「日本移民百周年」の紹介ぶりは、日に日に過熱している感じだ。先にイビラプエラ公園の日本館で行なわれた雛祭りも大々的に紹介された。
その中で気になったことが一つ。非日系の若い女性の嬉しそうな和服姿がテレビのニュースで大写しされた。かなり似合っていたのだが、履いているのが、どうも草履に見えない。草履や下駄でないものを使用しているように見えた。
日本文化が外国に出ると、例えば料理のように、その土地に合ったように変化する、と柔軟に容認?される場合もある。将来、和服に靴、でも外国では「日本のキモノ姿」になるのか…。
もし、日系の団体が主催した催しで、和服を着せる見せ場を設けるならば、監修する人がいて、できるだけチェックしたほうがいい。「日本館と和服」の組み合わせを見てそう思った。(神)