ニッケイ新聞 2008年3月26日付け
サンパウロ州カブレウヴァ市で二十二日、落雷で家の中の配線に急激に電圧がかかり、台所のコンセントが爆発、傍で水を飲んでいた五四歳の婦人が腕に火傷を負うという珍しい事故が起きた。「目の前で閃光が走った後は、娘が名前を呼んでいたのと、腕に火がついていたのしか覚えてない」という婦人。爆発と同時に、屋内の配線は焼け、寝室の壁に穴もあいたという。「驚いたけど命に別状がなかったのは勿怪の幸い」とは娘の弁。
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サンパウロ市イタケーラのジャク・ペッセゴ大通りで二十三日、舗道を歩いていた夫婦と二歳の男児が、猛スピードで走行中にハンドルをとられた車にはねられた。女性は即死、男性と子供も病院に運ばれたが死亡した事件で、救出活動もせず現場から逃げた犯人は、保釈金を積んで釈放されたばかりか、制限速度で走っていたと言い、遺族たちが反発。目撃者たちも、事故を起した車は他の車と競い合ってスピードを出していたと証言している。
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聖週間の連休中、国道の交通事故は一六五七件で死者七五人、負傷者一〇四三人。前年比で各々五%、五%、九・二%の減少。飲酒運転で捕まったのは二一九人。酒類禁売で監査を受けた一一七一カ所中、一八七カ所が罰金を科せられた。二月一日に発効以来の検挙数一八三二件の約一割。道路警察では連休中は人員を二倍に増やし、二〇〇〇台のパトカーと一〇機のヘリコプターを配備したという。
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水質汚染で知られたチエテ川沿いのペットボトルの大型模型が二十四日までに二〇個に増え、灯りもついた。川に浮くゴミの中で一番多いのがペットボトルだが、発案者は、環境汚染への関心を呼び起こしたいと。