ニッケイ新聞 2008年3月27日付け
一八〇三年に四人の日本人が初めてブラジルの地(サンタカタリーナ州フロリアノポリス市)を踏んだことを記念して、宮城県人会は同地に、こけしを寄贈した。
こけしは〝宮城県の伝統品〟と言われてもいまいちピンと来なかった。調べてみると、宮城県内では「全日本こけしコンクール」や「全国こけし祭り」などが行われている。確かにこけしは有名なようだ。
調べていくうちに、東北地方が発祥地としては有力だが、詳細は判明していないことが分かってきた。また、こけしには様々な種類があり、東北地方各地で呼び方や作り方が異なっているようだ。
このようにみていると、〝宮城県伝統品〟と銘打つのはどうか、と考えてしまう。しかし、日本から遠く離れたブラジルでは、先に主張した者が勝ちなのかもしれない。 (貴)