ニッケイ新聞 2008年3月28日付け
岡山県内の国際交流、教育関係者でつくる特定非営利活動法人(NPO法人)「ももたろう海外友好協会」(総社市)は四月六日、総社市にブラジル人の子ども向けの学校を開校する。母国語のポルトガル語や日本語などを教え不登校、未就学解消が狙い。ブラジル人学校開校は、西日本で初めて、という。
総社市内には日系ブラジル人が県内最多の六百七十三人(一日現在)が住んでおり、うち百十七人が十六歳未満。多くは公立学校に通っているが、学校になじめず不登校も目立つ。このため昨年十一月に協会を設立し、学校づくりに乗り出した。
学校はJR総社駅前の民間ビルを賃借。三―十二歳が対象の週六日制で、幼稚園課程に当たる幼児科、小学校の初等科に分ける。初等科は日本語の授業と、ブラジルの教育カリキュラムに基づいたポルトガル語の授業の併用。定員は十人で、将来は六十人を目指す。講師はブラジル人を含め八人。授業料や会費などで運営。寄付金やボランティアスタッフも募集している。