ニッケイ新聞 2008年3月29日付け
聖西日本語教育連合会(佐藤吉洸会長)主催、後援イタペセリカ文協(浜田ウンベルト会長)による第三回聖西地区日本語生徒林間学校(わくわくセミナー)が、去る二月二日から五日まで、イタペセリカ文協会館で開催された。五校、生徒四十二名、教師、役員十五名が参加した。
初日午後五時、生徒、父兄や地元の人たち約百四十名が出席して開校式。
同日夜から四グループに分かれ、担当教師の指導により規則正しい共同生活が始まった。
二日目午前はミニ運動会。運動会は初めて、という生徒たちも夢中になって楽しい一時を過ごした。プログラム最後の綱引きには教師たちも仲間に入って生徒達は大喜び、力強い掛声が緑の森にこだました。
今回の林間学校開催中の食事準備は、地元文協婦人部が快くボランティアで引き受けてくれた。教師たちは生徒の指導に集中でき、大助かりで深く感謝した。午後はイタペセリカ市在住の著名な陶芸家 生駒憲次郎氏の指導による焼物講座。
三日目は、朝から弁当持参でエンブー市在住日系人の盆栽園と花栽培園見学と写生会。イタペセリカ文協の尽力で、市役所から無料バスが提供された。見学後は盆栽園内で風景や盆栽の写生に熱中した。
その夜は、生徒たち楽しみのキャンプファイアとシュラスコ会。赤々と燃えるたき火を囲んで、歌ったり、フォークダンスを踊ったりして、楽しい一時を過ごした。
最終日午前は、各グループによる林間学校体験感想文の共同作成。午後は各グループの演し物発表があった。
閉講式挨拶で佐藤会長のあいさつのあと、イタペセリカ文協を代表して牧山栄二氏が「文協会館が日本語教育のために役立って嬉しい。生徒さんたちは今回の体験を生かし、立派な社会人になるよう頑張って下さい」と激励の言葉を述べた。