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査証班の港領事が帰国=在日ブラジル人の定住化を実感

ニッケイ新聞 2008年3月29日付け

 在サンパウロ日本国総領事館の査証班、港偉夫領事が四月三日に帰国するにあたり、後任の高橋穣(みのる)領事と共に来社した。
 〇六年四月に赴任した港領事は丸二年になる。今年に入って次々にブラジル社会側から百周年を祝う行事が行われているのを見て、「これだけ認められているのは、先人が苦労されたお陰だ」と敬意を示す。
 赴任期間中、滞日ブラジル人は年々増加する中、新規ビザ発行件数が減るという状態になり、「訪日就労者の定住化が進んでいること実感した」としみじみ。
 「百周年を一緒にお祝いすることができなくて残念です」という。帰国後は法務省の東京入国管理局に勤務する予定。「日本側から日伯交流を応援したい」。
 後任の高橋領事は、同入国管理局から外務省を経て赴任。初めてのブラジルに「暑い国、情熱的、サッカー」というイメージを持っているという。「査証業務を通じて、日伯友好関係を高めていきたい」との抱負をのべた。